木村:「社長、おっしゃる通りA様に予算を下げようと話したんですが……正直、今の八戸、4,000万じゃ収まらないですよ。建物価格も上がってるし、外構まで入れたら4,500万は見ないと、A様が納得する家になりません。4,500万通さないと、そもそも『家が建たない』んです……。」
社長:「……木村。お前、4,500万円を0.7%の変動金利で35年ローン組んだら、月いくらになるか分かってるか? 月12万円だぞ。年収450万の世帯が、手取りから月12万抜かれて、さらに2026年のこの物価高、子供の教育費、そして上がり始めた金利に耐えられると思うか?」
木村:「……正直、かなり厳しいです。でも、安くしようとして不便な郊外に土地を買ったら、今度はガソリン代や将来の売却価格で詰みますよね。どうすればいいんですか?」
社長:「だからこそ、発想を変えろって言ってるんだ。『4,500万借りて、何とか返していく』という発想を捨てさせろ。」
木村:「具体的には、どういう提案ですか?」
社長:「三つの『新・基準』をAさんに提示するんだ。
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『土地は小さく、場所は一等地』: 60坪、70坪の広い土地はもう要らない。江陽や長苗代みたいな利便地の40坪〜50坪を狙え。土地代を抑えつつ、将来の資産価値(売りやすさ)を担保する。
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『建物はコンパクト・高性能』: 35坪の4LDKじゃなく、無駄を削ぎ落とした28坪の3LDK。その分、断熱性能を上げて光熱費(固定費)を徹底的に削る。これで借入額を3,500万〜3,800万まで引き戻すんだ。
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『補助金と還付金を、貯金じゃなく住宅ローンにブチ込む』: 八戸市のUIJターン100万や、13年間の住宅ローン控除で戻ってくる金。これを生活費や車に使わせるな。金利が125%ルールに達する前に、繰り上げ返済の『防波堤』として積み立てさせろ。
木村:「……なるほど。無理に4,500万借りさせるんじゃなくて、**『3,000万円台で、4,500万円の物件より価値のある生活』**を組んであげるってことですね。」
社長:「その通りだ。銀行が4,500万貸すと言っても、俺たちは3,800万までしか認めない。その『余白』の700万円が、金利が2%に上がった時の、その家族の命綱になるんだよ。」













